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コラム

2022.02.25

ひな祭りとは?由来やひな人形の飾り方からひな祭りの楽しみ方まで

「ひな祭り」と聞けば、ひな人形を飾り、ひな祭りの料理を楽しむというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
そもそもひな祭りってどんな行事?
今回はひな祭りの由来やひな人形・お料理の意味、ひな祭りの楽しみ方についてご紹介します。

ひな祭りってどんな行事?由来は?

ひな祭りとは、3月3日の桃の節句に、女の子が元気に丈夫に育つようにと、成長や幸福を願うお祝いです。

節句というのは、古代中国の陰陽五行説を由来として日本の暮らしや文化に合わせて取り入れた暦で、季節の節目となる日のことをいいます。
元々はたくさんの節句があり、古代中国では奇数が重なる日に邪気払いが行われていました。平安時代には日本にも伝わり年中行事になり、江戸時代に幕府が公的な祝日として定めたものが「五節句」です。

五節句とは
1月7日の「人日の節句」(七草の節句)
3月3日の「上巳の節句」(桃の節句)
5月5日の「端午の節句」(菖蒲の節句)
7月7日の「七夕の節句」(星まつり)
9月9日の「重陽の節句」(菊の節句)

のことを言います。

桃の節句は、このように「上巳(じょうし)の節句」にあたります。桃の節句と呼ばれるのは、「上巳の節句」の時期が、生命力の象徴の果物である桃の花が咲く時期であるからだそうです。

古代中国では、「3月の最初の巳の日」に川辺で厄払いや禊を行っていたことが、「上巳の節句」の始まりです。
その後、遣唐使によって日本に伝えられた最初の頃は、天皇のための厄祓い行事でしたが、平安時代になると宴会が行われるようになりました(上巳の節会)。その宴会では、川などの水辺で盃を流し自分の前を過ぎるまでに歌を詠んだりお酒を飲んだりする「曲水の宴」が行われたり、また紙や木、土などで人間の形を作った人形(ひとがた)に自分の身体をこすりつけて穢を移し、川などの水辺に流すことで禊を行ったりしていました。この禊が、現在でも各地で行われている「流し雛」に発展していきます。

また「上巳の節句」が行われていた同じ平安時代に、貴族の子女の間では人形や調度品を使って遊ぶ「ひいなあそび」が流行っていました。この「ひいなあそび」に用いられていた人形は、人の代わりに厄を受けてくれ、流し雛をすることで厄祓いとしていました。これが「ひな人形」の由来と言われています。

「上巳の節句」と「ひいなあそび」が結びつき、3月の節句にひな祭りを行うようになったといわれています。

ひな人形の飾り方、飾る期間は?

江戸時代になると、技術が発展し、人形も豪華な仕様に変わっていきます。元々は武家の嫁入り道具で、その豪華さが競われていました。庶民に広まったのは明治以降で、家の中に飾られるようになっていきます。

ひな人形を飾る時期は、立春(2月3日頃)を目安に2月中旬にかけて飾り始めるのが良いとされています。遅くともひな祭りの1週間前までには飾り付けするのがいいでしょう。
また片付ける時期は、啓蟄(けいちつ)の日(3月5日頃)が良いと言われています。遅くとも3月中旬までには片付けるようにし、季節の節目を超えないようにしましょう。ただし、天気には注意を。湿気でカビが付かないように、よく晴れた湿気のない日に片付けることが重要です。

ひな人形は、将来“幸せな結婚がでるように”と願いを込めたものなので、結婚式の場面を表現したものになっています。
種類は大きく分けて、段に赤い布をかけて飾る「段飾り」、2~3段の塗装加工をした木製段に飾る「出飾り」、男雛と女雛の一対を飾る「親王飾り」、飾り台が箱となり中に人形や道具が収納できる「収納飾り」があります。


一般的なひな人形(段飾り)の飾り方と意味
最上段・・・お内裏様とおひな様。2人の間には桃の花、両側にぼんぼり、後ろには屏風。
2段目・・・身の回りの世話をしてくれる3人官女。それぞれの間には、高坏を置き、お餅などを飾ります。
3段目・・・音楽を演奏する五人囃子。並び方は右から順に謡手・笛・小鼓・大鼓・太鼓。
4段目・・・向かって右側に左大臣(老人)、向かって左側に右大臣(若者)。護衛役です。お内裏様から見た左右になるので、向かって見ると左右反転になります。間には菱餅を飾ります。
5段目・・・さまざまな用事をしてくれる3人の仕丁。笑い・泣き・怒り、それぞれの表情をしています。右に桜、左に橘を飾ります。
6段目・・・箪笥・長持・鏡台・針箱・火鉢・衣装袋など嫁入り道具。
7段目・・・中央に重箱、左右にお駕籠(かご)・御所車(ごしょぐるま)。

ひな祭りの食べ物の意味・由来

ひな祭りの食べ物はどんなものがあるのでしょうか。その意味も理解し、お祝いの食事を楽しみましょう。

・菱餅

桃・白・緑(草)の3色からなる菱形のお餅。桃はクチナシ、緑はヨモギで染色されています。色の意味は、桃はクチナシの実には解毒作用があるとして“魔よけの色”、白は“子孫繁栄・長寿・純潔を願う色”、緑はヨモギの香りには厄除け効果があるとし“健やかな成長を願う色”と言われています。また、この3色で「雪の中(下)から新芽が芽吹き桃の花が咲く」と春の始まりを表現しています。

・ひなあられ
米粒状の関東と、丸い粒状の関西とでは形が異なりますが、どちらも3色のものが一般的です。この色の3色は菱餅と同じ意味を持っています。
昔、ひな人形をもってお出かけをし、おひな様に春の景色を見せてあげる風習がありました。その時、菱餅を砕いて作ったあられを持って行ったのが始まりという説があります。

・はまぐりのお吸い物

桃の節句は水辺と関係していることから海の幸も料理に用いられます。はまぐりの2枚の貝は対になっており、他の貝とは合いません。そのことから仲の良い夫婦の象徴とされ、子供が良い結婚相手と結ばれるようにと願いを込められて食されます。

・ちらし寿司
ひな祭り以外にも、お祝いの食事とされています。具材は、先の見通しが良くなるレンコンや、腰が曲がるまで長寿できるようにと海老、金銀の宝物を表す錦糸卵、健康でまめに働けるようにと豆、など縁起の良いものをいれます。

・白酒

焼酎やみりんに蒸したもち米と米麹を加えて数ヶ月寝かして作られたお酒です。古来では桃の節句に桃の花をお酒に浮かべて飲む習慣がありました。江戸時代になってから、白酒が流行り、厄除けや長寿のご利益があるとされ、成人女性が飲む物として広がりました。
白酒にはアルコールが入っている為、法律上未成年者は飲むことができません。

・甘酒
白酒と同じように白く濁っているので見た目は似ていますが、異なった飲み物です。米麹を白米などに混ぜて保温し、米のデンプンを糖化したさせた「米麹の甘酒」はほとんどアルコールがありません。そのため、アルコールが入っている白酒の代わりに子供が飲める飲み物として甘酒が定着しました。
ただし、酒粕から作られた甘酒にはアルコールが含まれており、子供は飲めないので注意が必要です。

女の子の初節句は何をする?

子供が生まれて初めて迎える節句を「初節句」といいます。無事の成長を祈願して、女児は3月3日の桃の節句に、男児は5月5日の端午の節句に内輪でお祝いをします。
本来、女児の初節句では母方の実家からひな人形を贈るのが習わしですが、現在では両家で話し合い、飾りを分担したり、費用を折半したりするケースが増えているようです。
初節句では、特に行うべき決まりなどはなく、親戚などが集まって食事をしたり、ひな人形と一緒に子供の写真を撮ったりするなど、お祝いを楽しみます。

ひな祭りの親子での楽しみ方

せっかくのひな祭りは、家族みんなで楽しみたいですよね。親子でできるひな祭りの楽しみ方はどんなことがあるでしょうか。

・ひな人形を一緒に飾る
お手伝いができる子供であれば、ひな人形を飾る準備を一緒にしてみましょう。飾りながら、ひな人形や飾りの意味をお話しすると、子供の知識にもなっておすすめです。

・着物やおしゃれな服を着る
着物やワンピースなど普段とは違った春らしいおしゃれな服装を着ると華やかなお祝いになります。「袴ロンパース」など幼い子でも着やすい衣装もたくさん販売されているので、チェックしてみましょう。

・ひな祭り料理でお祝いをする
家族みんなで子供の成長を祈願しながら、ひな祭りの食事を楽しみましょう。日常ではあまり飲むことがない甘酒を味わう子供の反応も楽しみの一つですね。

・ひな祭りのうたを楽しむ
ひな祭りのうたといえば動揺の「たのしいひなまつり」。家の中でうたを流すとお祝いの雰囲気も出ます。子供と一緒に歌うと更に盛り上がりそうですね。

・記念写真を撮る

華やかなお祝いの日を撮影して思い出に残しましょう。ひな人形や豪華な料理と一緒に写すのがおすすめです。またおいしそうに食事をする子供の表情や、うたを歌って楽しんでいるところなども撮影すると、見返した時に楽しかったことが思い出しやすいですよ。

まとめ

現在、ひな祭りの3月3日は祝日ではありませんが、「桃の節句」や飾り、食べ物の意味や由来を知ると、女の子の健やかな成長を願う大切なイベントだと感じますね。
せっかくの年に1度の行事なので、家族みんなでお祝いし、楽しみましょう。お祝いの楽しい思い出はたくさん写真に残し、何度も見返しましょう。
おうち表彰式では、写真アルバムと表彰状をセットにしたファイルを作れます。子供の成長を表彰したり、お祝いをしてくれた実家に感謝状を贈ったり、ひな祭り後も楽しむことができますよ。