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コラム

2022.05.02

こどもの日は何をする?由来や鯉のぼりの意味、食べ物や楽しみ方

5月5日はこどもの日。皆さんはどうのように過ごされていますか?
鯉のぼりや五月人形を飾ったり、おいしい料理を食べたり…そんなご家庭も多いのでは。
こどもの日の成り立ちや意味を知れば、よりこどもの日の行事を楽しむことができますよ。
今回は、こどもの日の由来や飾りの意味、家族との楽しみ方をご紹介します。

こどもの日の由来、端午の節句とは?

なぜ5月5日が「こどもの日」と呼ばれているのか、皆さんはご存知でしょうか。

5月5日という日は「端午の節句」といい、江戸時代では「五節句」の1つとして公的な祝日とされていました。
「端午の節句」は、古代中国から伝わった風習で、季節の変わり目である5月に厄祓いを行うというものです。菖蒲を屋根につるして魔除けにしたり、刻んでお酒に混ぜて飲んだりしていました。それが日本に伝わり、やがて「菖蒲の節句」と呼ばれるようになります。
その後「菖蒲の節句=尚武(しょうぶ)の節句」とされ、武家の間で盛んに祝われるようになります。
後継ぎである男の子が、無事成長していくことを祈り、一族の繁栄を願う行事となって男の子のための節句として定着していきました。

この「端午の節句」から「こどもの日」なったのは、戦後にできた祝日法によって制定されたためです。
明治時代に祝日ではなくなっていた「五節句」より、「女の子の成長を祝う桃の節句」と「男の子の成長を祝う端午の節句」を合わせ、5月5日を「こどもの日」という祝日となり、「男の子だけでなく、こどもたち皆の成長をお祝いする日」となったのです。
また、祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」であるとされています。

しかし、男児が生まれて初めて迎える5月5日を「初節句」といい、家族内でお祝いするなど、5月5日を「端午の節句」として定着しているからか、「こどもの日=男の子の日」と思っている人が今でも多いようです。

こどもの日の飾りの意味


こどもの日には、五月人形や鎧兜、鯉のぼりを飾ってお祝いしますが、なぜこれらが飾られるようになったのでしょうか。

江戸時代、武家では「端午の節句」に男の子のお祝いとして、武士の象徴である鎧兜や幟旗などを飾って子供の成長と一族の繁栄を願いました。
この風習はやがて民間でも真似されるようになり、作り物の兜や武者人形、紙で作った幟旗を飾られるようになります。

鯉のぼりは、ある町人が幟旗の代わりに鯉を象ったものにしたのが広まったそうです。鯉になった理由として、中国の登竜門の故事より、鯉の滝登りが立身出世の象徴であるためです。
また鯉はきれいな川以外でも生きていくことができ、丈夫で生命力があることから、子供が強くたくましく育つようにといった願いが込められています。

鎧や兜は、武士にとっては自分の身を護る大切な道具であり、武士道精神を象徴する宝物でした。そのことから、現在では事故や災害、病気などから子供を守ってくれるようにという願いを込めて飾られています。五月人形もまた、英雄豪傑の姿をしており、男の子の成長を見守ってくれる守り神のような存在とされています。

鯉のぼりや五月人形、鎧兜を飾る期間や年齢

鯉のぼりや五月人形を飾り始める時期は、特に決まりはありません。
春のお彼岸(春分の日)が過ぎてから、よく晴れた大安の日に飾るのが一般的です。また、3月3日の桃の節句が過ぎてからや、ひな人形を片付けてから、という人も多いようです。
目安としては、およそ3月の下旬から4月中旬に飾り始めるのが良いでしょう。
遅くとも前日に飾る「一夜飾り」を避け、5月5日の一週間前までには飾っておくようにしましょう。

片付ける時期も特に決まりはありません。しかし「こどもの日」が過ぎれば、あまり長い時間飾っておくものではなく、5月中旬頃までに片付けるのが理想です。梅雨に入ると湿気も出てくるので、梅雨に入る前の晴れた日に片付けるようにしましょう。

また子供の年齢が何歳から何歳までの間に飾るかについても、特に決まりは無いようです。男の子の初節句にあたる0歳から飾りはじめるのが一般的で、何歳まで飾るかについては、七五三を終えた七歳までや、昔の成人にあたる12~16歳まで、現在の成人である20歳(今年度から18歳)までというご家庭があるようです。

こどもの日食べ物

こどもの日は子供の成長を祝う日なので、せっかくならこどもの日らしい食事でお祝いしたいですよね。こどもの日の行事食はどんなものがあるのでしょうか。

・ちまき

関西ではちまきを、関東では柏餅を食べる風習があります。関西方面で食べられるちまきは、お餅を笹の葉などで巻いて、長い円錐形や三角形の形にしたものを、糸で縛ったものです。
ちまきの発祥は、紀元前中国まで遡ります。
国王の側近で詩人だった「屈原」(くつげん)は人々に慕われていましたが、陰謀により失脚し、川へ身を投じてしまいます。その日が5月5日でした。人々は供養のためにお供え物を川に投げ入れましたが、屈原のところに届く前に悪い竜に横取りをされてしまいます。そこで竜の苦手な錬樹(れんじゅ)の葉でもち米を包み、邪気を払う五色の糸で縛ったところ、無事に屈原のもとへ届くようになったそうです。
この故事のように、ちまきに使われる芽や笹の葉は、香りが強く邪気を払うものされ、厄除けのための食べ物とされていました。
また、ちまきは屈原のイメージと結びつき「忠誠心が高い人の象徴」と考えられるようになり、忠誠心のある立派な大人になるようにと願いを込められ、5月5日に食べられるようになりました。

・柏餅
柏餅は、あんが入った餅を柏の葉で巻いたものです。柏の葉には新しい葉が育つまで古い葉が落ちない事から、「子孫繁栄」や「両親の健康」などの願いが込められた縁起物とされています。

・筍
筍は成長が早く、すくすく育つことで有名です。そんな筍のように、子供がすくすくと育つようにと願いを込めて、こどもの日の食事として取り入れられることが多いです。

・ブリなどの「出世魚」やカツオ
ブリは育つごとに名前を変える「出世魚」です。こどもの成長や立身出世を願い、食べられることが多いです。出世魚には他にも、サワラやスズキなどもあり、どれも大きく育った後の魚が選ばれます。
カツオは、「勝男」という意味で縁起の良い食べ物として取り入れられることが多いです。

こどもの日、家庭での楽しみ方

現在こどもの日は休日です。せっかくなら家族そろって楽しみたいですよね。家族みんなでこどもの日を楽しむ方法をご紹介します。

・鯉のぼりや五月人形を一緒に飾る
子供と一緒に飾り付けの準備をしましょう。一緒に飾りながら、飾りの意味や由来などをお話しすると勉強にもなりますね。また「こどもの日」当日に家族でお祝いする時は、一緒に飾った思い出話をするのも良いですね。

・「こどもの日」らしい食事をする
家族みんなで子供の成長をお祝いしながら、筍や縁起物の魚を使った料理や、ちまきや柏餅などの食べ物を楽しみましょう。

・兜の折り紙を楽しむ

親子で兜を折ってみましょう。カラフルな折り紙で作って飾りにしたり、大きな新聞紙で折って被ったりすると、雰囲気も出ますよ。

・菖蒲湯に入る

菖蒲湯とは、菖蒲の葉や根を入れて沸かしたお風呂のことです。菖蒲は剣のような鋭い形をしており、また香りが強いことから「邪気を払う厄除けの植物」(薬草)とされ、菖蒲を入れたお風呂に浸かると、災いや厄が遠ざかると考えられてきました。菖蒲の豊かな香りのお風呂に浸かり、邪気払いをしましょう。

・記念写真を撮る
こどもの日は、子供の成長を祝い、今後の成長も願う日です。子供の成長を感じられるような記念写真を撮り、思い出に残すようにしましょう。
また祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」とあるので、子供の写真だけではなく両親も揃った家族写真も撮っておきましょう。
数年後のこどもの日に、大きく育った子供と一緒に写真を見返すのも素敵ですね。

まとめ

「こどもの日」は、元々あった「端午の節句」より男の子の日というイメージが残っていますが、現在では男の子、女の子関係なくお祝いする日です。
家族みんなで、“こどもの日の食べ物”を食べ、飾りや菖蒲湯を楽しみましょう。
お祝いの様子は、たくさん撮影して写真に残しましょう。
家族の記念写真を毎年撮って、1年毎に見返すのも楽しそうですね。
おうち表彰式では、素敵な写真アルバムと賞状をセットにできるサービスです。
こどもの日の写真を使って、子供の成長を表彰したり、また母へ成長できたことの感謝状を贈ったりすることもできますよ。
こどもの日は、おうちで楽しめるイベントなので、ぜひご家庭で楽しんでみてください。